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07 黒髪山

[おくのほそ道,栃木,07 黒髪山]

07 黒髪山(くろかみやま)


地図


裏見の滝 男体山

原文


黒髪山(くろかみやま)は霞(かすみ)かかりて、雪いまだ白し。

  剃捨(そりすて)て 黒髪山(くろかみやま)に 衣更(ころもがえ) 曽良

曽良(そら)は河合氏(かわいうじ)にして、惣五郎(そうごろう)といへり。

芭蕉(ばしょう)の下葉(したば)に軒(のき)をならべて、よが薪水(しんすい)の労(ろう)をたすく。

このたび松島(まつしま)・象潟(きさがた)の眺(ながめ)ともにせんことを悦(よろこ)び、かつは羈旅(きりょ)の難(なん)をいたはらんと、旅(たび)立つ暁(あかつき)髪(かみ)を剃(そ)りて墨染(すみぞめ)にさまをかえ、惣五(そうご)を改(あらため)て宗悟(そうご)とす。

よって黒髪山(くろかみやま)の句(く)あり。

「衣更(ころもがえ)」の二字(にじ)力(ちから)ありてきこゆ。

廿余丁(にじゅうよちょう)山を登つて瀧(たき)あり。

岩洞(がんとう)の頂(いただき)より飛流(ひりゅう)して百尺(はくせき)、千岩(せんがん)の碧潭(へきたん)に落(お)ちたり。

岩窟(がんくつ)に身(み)をひそめ入(い)りて瀧(たき)の裏(うら)より見れば、裏見(うらみ)の瀧(たき)ともうし伝(つた)えはべるなり。

  しばらくは 瀧(たき)に籠(こも)るや 夏(げ)の初(はじめ)

[おくのほそ道,栃木,07 黒髪山]

最終更新時間:2010年02月21日 21時35分22秒