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16 佐藤庄司が旧跡

[おくのほそ道,福島県,福島市,飯坂町,16 佐藤庄司が旧跡]

16 佐藤庄司が旧跡(さとうしょうじ・きゅうせき)



地図


{福島駅の芭蕉・曽良像 大鳥城跡 瑠璃光山医王寺 甲冑堂

原文


月の輪(わ)のわたしを超(こ)えて、瀬(せ)の上といふ宿(しゅく)に出(い)づ。

佐藤庄司(さとうしょうじ)が旧跡(きゅうせき)は、左の山際(やまぎわ)一里半(いちりはん)ばかりにあり。

飯塚(いいづか)の里鯖野(さばの)と聞きて尋(たず)ね尋(たず)ね行(ゆ)くに、丸山(まるやま)といふに尋(たず)ねあたる。

これ、庄司(しょうじ)が旧跡(きゅうせき)なり。

梺(ふもと)に大手(おおて)の跡(あと)など、人の教(おし)ゆるにまかせて泪(なみだ)を落(お)とし、またかたはらの古寺(ふるでら)に一家(いっけ)の石碑(せきひ)を残(のこ)す。

中にも、二人の嫁(よめ)がしるし、まず哀(あわ)れなり。

女なれどもかひがひしき名の世に聞こえつるものかなと、袂(たもと)をぬらしぬ。

堕涙(だるい)の石碑(せきひ)も遠(とお)きにあらず。

寺に入(い)りて茶(ちゃ)を乞(こ)へば、ここに義経(よしつね)の太刀(たち)、弁慶(べんけい)が笈(おい)をとどめて什物(じゅうもつ)とす。

  笈(おい)も太刀(たち)も 五月(さつき)にかざれ 帋幟(かみのぼり)

五月(さつき)朔日(ついたち)のことなり。

[おくのほそ道,福島県,福島市,飯坂町,16 佐藤庄司が旧跡]

最終更新時間:2010年02月19日 22時22分41秒