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20 仙台

[おくのほそ道,宮城県,仙台市,20 仙台]

20 仙台(せんだい)









地図


仙台城 瑞宝殿 亀岡八幡宮 石巻街道碑 榴ヶ岡天満宮 

陸奥国分寺 本松山東光寺 十符谷

原文


名取川(なとりがわ)を渡(わたっ)て仙台(せんだい)に入(い)る。

あやめふく日なり。

旅宿(りょしゅく)をもとめて四五日(しごにち)逗留(とうりゅう)す。

ここに画工加右衛門(がこうかえもん)といふものあり。

いささか心ある者(もの)と聞きて知(し)る人になる。

この者(もの)、年比(としごろ)さだかならぬ名どころを考(かんがえ)置(おき)はべればとて、一日(ひとひ)案内(あんない)す。

宮城野(みやぎの)の萩(はぎ)茂(しげ)りあひて、秋(あき)の景色(けしき)思ひやらるる。

玉田(たまだ)・よこ野(の)・つつじが岡はあせび咲(さく)ころなり。

日影(ひかげ)ももらぬ松(まつ)の林(はやし)に入(い)りて、ここを木(き)の下(した)といふとぞ。

昔(むかし)もかく露(つゆ)ふかければこそ、「みさぶらひみかさ」とはよみたれ。

薬師堂(やくしどう)・天神(てんじん)の御社(みやしろ)など拝(おがみ)て、その日はくれぬ。

なお、松嶋(まつしま)・塩竃(しおがま)の所々(ところどころ)、画(え)に書(かき)て送(おく)る。

かつ、紺(こん)の染緒(そめお)つけたる草鞋(わらじ)二足(にそく)餞(はなむけ)す。

さればこそ風流(ふうりゅう)のしれもの、ここにいたりてその実(じつ)を顕(あらわ)す。

  あやめ草(ぐさ) 足(あし)に結(むすば)ん 草鞋(わらじ)の緒(お)

かの画図(がと)にまかせてたどり行(ゆけ)ば、おくの細道(ほそみち)の山際(やまぎわ)に十符(とふ)の菅(すげ)あり。

今(いま)も年々(としどし)十符(とふ)の菅菰(すがごも)を調(ととのえて)て国守(こくしゅ)に献(けん)ずといえり。

[おくのほそ道,宮城県,仙台市,20 仙台]

最終更新時間:2010年02月21日 11時47分06秒