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22 末の松山・塩竃

[おくのほそ道,宮城県,多賀城市,塩竃市,22 末の松山・塩竃]

22 末の松山・塩竃(すえのまつやま・しおがま)




地図

塩竃神社 末の松山 野田の玉川

原文


それより野田(のだ)の玉川(たまがわ)・沖(おき)の石を尋(たず)ぬ。

末(すえ)の松山(まつやま)は寺を造(つく)りて末松山(まっしょうざん)といふ。

松(まつ)のあひあひ皆(みな)墓原(はかはら)にて、はねをかはし枝(えだ)をつらぬる契(ちぎ)りの末(すえ)も、終(ついに)はかくのごときと、悲(かな)しさも増(まさ)りて、塩(しお)がまの浦(うら)に入相(いりあい)のかねを聞く。

五月雨(さみだれ)の空いささかはれて、夕月夜(ゆうづくよ)かすかに、籬(まがき)が嶋(しま)もほど近(ちか)し。

あまの小舟(おぶね)こぎつれて、肴(さかな)わかつ声々(こえごえ)に、「綱手(つなで)かなしも」とよみけむ心もしられて、いとど哀(あわ)れなり。

その夜、目盲(めくら)法師(ほうし)の琵琶(びわ)をならして奥(おく)じょうるりといふものをかたる。

平家(へいけ)にもあらず、舞(まい)にもあらず。

ひなびたる調子(ちょうし)うち上(あ)げて、枕(まくら)ちかうかしましけれど、さすがに辺土(へんど)の遺風(いふう)忘(わす)れざるものから、殊勝(しゅしょう)に覚(おぼ)えらる。

[おくのほそ道,宮城県,多賀城市,塩竃市,22 末の松山・塩竃]

最終更新時間:2010年02月19日 22時32分27秒